夏~秋のアレルギー(ブタクサ編)
秋のアレルギー
お盆休みも終わり秋の気配がしてきた、にはまだまだ残暑厳しく気が早いですが、8月終わり~9月となると秋の花粉症の時期ですね。
春の花粉(スギ・ヒノキ)が有名ですが、秋にも季節性の花粉症が存在します。代表格はブタクサとヨモギです。
例年秋になると風邪をひいたような鼻水症状や咳症状を感じたことはありませんか?
ブタクサ花粉症
ブタクサは河川敷や道端などに多く群生する雑草です。花粉の飛散期は8-10月。粒子が小さいと言われており(スギ:30-40μm、ブタクサ:18-20μm)、春花粉と比べて気管支や肺まで入り込みやすいとされております。なので、鼻炎症状に加えて、咳などの気道症状が強く出やすいことも特徴とされております。
またWangらによる2023年の研究では、秋に飛散するブタクサ花粉とその主要アレルゲン(Amb a 1)が、目に見える花粉だけでなく微小な粒子(PM1.1以下)に多く含まれ、喘息や鼻炎の原因となることが示されています (Wang et al., 2023)
症状
鼻汁、鼻づまり、目のかゆみ、充血、のどのかゆみ、咳、息苦しさ(喘息症状)などです。
交差反応
意外と知られていないのが、花粉と食べ物との交差反応。ブタクサの場合はメロン・スイカ・バナナなどと交差反応するため、ブタクサアレルギーの方はそれらの食べ物を食べると「口腔アレルギー症候群」と言われるような「口の中のかゆみやチクチク感、唇の腫れ」などを起こすことがあります。
対策
- スギなどとは異なり飛散距離が短いため、ブタクサに見える植物には近づかない
- マスクや眼鏡の使用(ただし粒子径が小さく一般のマスクは通過してしまう可能性があるため、症状が強い場合は密度の高いマスクを選ぶ方がよいかもしれません)
- 抗アレルギー薬の内服
受診めやす
鼻炎症状が強い場合や、喘息症状のような長引く咳や息苦しさを感じた場合は、内服や吸入薬が効果的なことがあります。お気軽にご相談ください。
まとめ
秋花粉は春と比べて知名度は低いですが、症状が強く出る方は多くいらっしゃいます。秋に不調を感じたことがある方は、早めの対策で快適に秋を過ごすことができるかもしれません。アレルギー検査も施行できます<院長ブログ:アレルギー検査のいろいろ>ので、お気軽にご相談ください。御予約はこちら
当院では各種クレジットカード、およびPayPayでの決済が可能です。
クレジットカード:VISA、Mastercard、JCB、Diners Club、American Express、JACCS、Discover
QRコード:PayPay