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夏~秋のアレルギー(ダニ編)

[2025.08.26]

秋のアレルギー

前回は花粉のお話をしましたが、秋に増えるアレルギーはそれだけではありません。通年で存在しているはずのダニやハウスダストに関しても、夏の間に増えた個体が原因となり、秋の頃にアレルゲンとして表出化することがあります。

 

ダニアレルギーとは

主な原因はヒョウヒダニ(ヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ)です。ダニアレルギーの原因は生体ではなく死骸や糞であることが知られています。

この時期に強まる理由

・夏の高温多湿でダニは爆発的に繁殖し増殖します。

・その後死骸となり室内に大量に飛散することとなります。

→結果的に秋が室内アレルギーのピークなると考えられています。

症状

朝のくしゃみ・鼻水・鼻づまり、夜間や明け方の咳(喘息の悪化)、子どものゼイゼイ・ヒューヒューした呼吸音、アトピー性皮膚炎の悪化などがあげられます。

ダニと食べ物の意外な関係(交差反応)

ダニのアレルギーも、食べ物のアレルギーがつながることがあります。

ダニの体に含まれる 「トロポミオシン」 というたんぱく質は、エビやカニなどの甲殻類にも含まれていて、体が同じものと勘違いしてしまうのです。

そのため、ダニアレルギーがある方がエビやカニを食べると、口のかゆみや発疹などの症状が出ることがあります。

「食べるといつもかゆくなる」など心当たりがある場合は、アレルギー検査で確認できますので、早めに医師にご相談ください。

対策

1.寝具:最も重要です。シーツ・布団カバーは週1回以上洗濯し、布団乾燥機や天日干しを行うとよりよいでしょう。

2.室内掃除:こまめに掃除機をかけましょう(HEPAフィルター付きが推奨されます)。防ダニカバーなどもよいでしょう。

3.湿度:秋にかけて湿度は低下していきますが、基本的に室内湿度50%以下を目標に除湿を行うこともよいとされます。

4.抗アレルギー薬の内服

5.舌下免疫療法

※舌下免疫療法とは

・日本ではダニとスギ花粉に対してのみ保険収載されている治療で、アレルギーの根本的な改善をめざせる唯一の治療です。

・ダニアレルギーに対しては、5歳以上から可能です。

・舌の下に薬(アレルゲンエキス)を毎日投与し、体を少しずつ慣らしていくもので、治療期間は3〜5年が目安とされています。

・アレルギー検査施行し事前検査にてダニアレルギーが証明されている必要があります。またまれにアナフィラキシー症状を呈することもあり、初回は医師による監視が必須です。

 

まとめ

秋はダニの死骸やフンによるアレルギーがピークになります。掃除や寝具対策でのセルフケアに加え、抗アレルギー薬の内服、根本的な改善を目指すなら“舌下免疫療法”という選択肢もあります。抗アレルギー薬に関しては眠気と効果のバランスを考えた処方を行います。

アレルギー検査も施行できます<院長ブログ:アレルギー検査のいろいろ>ので、お気軽にご相談ください。御予約はこちら

 

 

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