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脈が飛ぶのは危ない?原因・受診の目安・日常生活での注意点を内科医が解説

[2026.05.18]

脈が飛ぶ心臓が一瞬ドクッと大きく跳ねる脈がひとつ抜けるような感覚がある胸がざわっとして、その後すっきりする——こういった症状を経験したことはありますか。

脈が飛ぶという感覚は、日常生活の中で突然起こることが多く、これは危ないのか病院に行くべきかと不安になる方が多い症状です。

結論から言えば、脈が飛ぶ原因の多くは期外収縮と呼ばれるもので、命に関わるものではないケースがほとんどです。ただし、中には心臓の病気が背景にある場合もあり、自己判断で放置するのは避けるべきです

この記事では、脈が飛ぶ感覚の正体から、危険なサインの見分け方、内科でできる検査の流れまで、関内サンドウ内科医院の医師がわかりやすく解説します。

脈が飛ぶとはどんな感覚?不整脈や期外収縮の典型的な症状とパターン

脈が飛ぶ症状の表現方法と期外収縮の仕組み

脈が飛ぶと表現される症状には、いくつかのパターンがあります。よく聞かれる表現を挙げると以下のとおりです。

  • 胸がドクンと大きく一発打つ
  • 脈がひとつすっぽり抜けるような感覚
  • 胸がざわっとして、しばらくすると収まる
  • 脈を手首で数えていると、一拍だけリズムがズレる
  • 喉の奥でドキンとする感じがある

これらの多くは期外収縮と呼ばれる現象によるものです。期外収縮とは、心臓が本来のリズム以外のタイミングで余分に収縮することで、そのひとつ前の間が長く感じられたり、次の収縮が強く感じられたりすることで脈が飛ぶという感覚が生じます。

動悸や胸のざわざわ感と脈が飛ぶ感覚の違い

脈が飛ぶ動悸とよく混同されますが、感覚的には少し異なります。

動悸心臓がドキドキ・バクバクと速く・激しく打つ感覚が主で、持続的に続くことが多いです。一方、脈が飛ぶはあくまで瞬間的なもので、前後は通常のリズムに戻ることがほとんどです。

動悸全般については当院の動悸ページも参考にしてください。

症状が起こるタイミングが示す原因と緊急性の違い

脈が飛ぶが起こるタイミングは、原因を推測する手がかりになります。

安静時・就寝前・リラックス中に起こる場合 自律神経の副交感神経が優位になるタイミングで起こりやすく、ストレスや疲労、カフェインなどが誘因になっていることが多いです。比較的良性のケースが多いのが特徴です。
運動中・運動直後に起こる場合 心臓に負荷がかかった状態で起こる期外収縮は、心臓の器質的な問題(心筋症・心臓弁膜症など)が背景にある可能性があり、より詳しい検査が必要です
頻度が増えている・連続して起こる場合 期外収縮が1日に何千回も起こったり、2〜3連続で続いたりする場合は、専門医への相談が推奨されます

脈が飛ぶ原因とは?期外収縮のメカニズムと注意すべき病気

心臓から余分な電気信号が出る期外収縮の仕組み

心臓は、洞結節という部位から発せられる電気信号によって規則正しくリズムを刻んでいます。期外収縮は、この洞結節以外の場所から余分な電気信号が出てしまい、本来のリズム以外のタイミングで心臓が収縮してしまう状態です。

期外収縮自体は非常に一般的な現象で、健康な人でも1日に数十〜数百回起こることがあります。Holter(ホルター)心電図で24時間記録すると、まったく自覚症状がなくても期外収縮が記録されるケースは珍しくありません。

発生する場所によって上室性期外収縮(心房由来)と心室性期外収縮(心室由来)に分けられます。多くの場合は上室性が多く、比較的問題になりにくいですが、心室性については頻度や形によって注意が必要なこともあります。

日常生活における生理的な期外収縮の誘因

健康な人でも以下のような状況で期外収縮が増えることが知られています。

  • 睡眠不足・慢性的な疲労
  • 精神的なストレスや緊張
  • カフェインの過剰摂取(コーヒー・エナジードリンク・緑茶など)
  • アルコールの過剰摂取
  • 喫煙
  • 過食・食後の満腹状態

これらが原因の場合、該当する誘因を取り除くことで症状が改善することが多いです。

病気が背景にある注意が必要な期外収縮

心臓の器質的疾患 心筋症・心臓弁膜症・虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)などがある場合、期外収縮重篤な不整脈に移行するリスクがあります。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病) 甲状腺ホルモンが過剰になると心拍数が増加し、期外収縮が起こりやすくなります。血液検査で確認できます。
電解質異常 カリウム・マグネシウムなどのミネラルバランスが乱れると、心臓の電気活動が不安定になります。利尿剤を服用している方は注意が必要です

見逃してはいけない心房細動との違い

脈が飛ぶ症状の中で、特に見逃してはいけないのが心房細動です。心房細動は心房が非常に速く・不規則に動く状態で、脳梗塞の原因になるリスクが高い不整脈です。

期外収縮一瞬だけズレてすぐ戻るのに対し、心房細動脈が不規則な状態が続くという特徴があります。脈が飛ぶ感覚が続いている脈がずっとバラバラな感じがするという場合は心房細動を疑い、早めに受診してください。

不整脈全般の種類と治療については当院の不整脈ページもご参照ください。診断基準については日本循環器学会のガイドラインに基づいています。

脈が飛ぶのは危険?病院を受診すべき症状のチェックリスト

経過観察でも良いとされる良性の期外収縮の特徴

以下に当てはまる場合は、経過観察で問題ないケースが多いです。ただし、自己判断せず一度は医師に確認することをおすすめします。

  • 症状が一瞬で、前後は通常の脈に戻る
  • 安静時・就寝前など、リラックスしているときに起こる
  • 疲れているとき・コーヒーを飲んだ後などに起こりやすい
  • 胸痛・息切れ・失神などの症状を伴わない
  • 症状の頻度が安定しており、増えていない

早急に医療機関を受診すべき危険なサイン

以下のいずれかに当てはまる場合は、早急に医療機関を受診してください

  • 脈が飛ぶと同時に胸の痛みや圧迫感がある
  • 脈が飛ぶと同時に失神・意識を失うことがある
  • 安静にしていても息切れや呼吸困難感がある
  • 脈が不規則な状態が数分以上続く
  • 頻度が急に増えた・症状が悪化している
  • 脈が飛ぶ感覚とともに手足のしびれ・言語障害がある(脳梗塞の疑い)

上記の症状が重篤な場合や、意識が遠くなるような感覚がある場合はすぐに119番へ連絡してください。

脈が飛ぶ時は何科へ行くべき?内科で行う検査と診断の流れ

脈が飛ぶ症状は、まずは身近な内科で初期対応が可能です。心電図検査から始め、必要に応じて循環器専門医へ紹介する流れが一般的です。

  1. ステップ1:問診と12誘導心電図検査
    受診当日に行える最も基本的な検査です。手足と胸に電極を装着し、心臓の電気活動を記録します。
  2. ステップ2:ホルター心電図(24時間心電図)
    「受診時に症状が出ない」場合に有効です。小型の装置を装着して日常生活を送り、24時間の脈を記録します。
  3. ステップ3:心エコー・血液検査
    心臓の構造的な問題がないかを超音波で確認し、血液検査で甲状腺機能や電解質バランスを調べます。
  4. 最終ステップ:診断と専門機関への紹介
    検査結果をもとに、生活習慣の改善で様子を見るか、専門的な治療が必要かを判断します。

脈が飛ぶのを減らすための日常生活の改善ポイント

生活習慣の見直しによる症状の軽減

カフェインを減らす コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインは、心臓を刺激して期外収縮を増やすことがあります。1日2〜3杯程度に抑えてみてください。
アルコールを控える 飲酒後に脈が飛ぶ方は、アルコールが誘因の可能性があります。大量飲酒は心房細動のリスクも高めます。
十分な睡眠をとる 慢性的な睡眠不足は自律神経を乱し、期外収縮の頻度を増やします。睡眠リズムを整えることが基本です

ストレス管理と自律神経の調整

期外収縮は自律神経のバランスと密接に関係しています。副交感神経が優位になる就寝前などに増えやすく、ストレス状態でも乱れやすくなります。

深呼吸や入浴など、副交感神経を穏やかに整える習慣が症状の軽減につながります。また、考えすぎると脈が気になってさらに不安になるという悪循環を避けることも大切です。

脈が飛ぶ症状がある方の運動の考え方

安静時に起こる期外収縮で、基礎疾患がないことが確認されていれば、ウォーキングなどの適度な有酸素運動は問題ありません。ただし、運動中に胸痛や強い息切れを伴う場合などは、運動前に必ず医師に相談してください。

まとめ:脈が飛ぶ不安を解消するために

  • 脈が飛ぶの多くは期外収縮によるもので、疲労やストレスが主な誘因です。
  • 期外収縮自体は健康な人にも起こる現象で、多くは命に関わるものではありません
  • ただし、心房細動心筋症などが隠れている場合があるため、一度は検査を受けることが重要です
  • 胸痛や失神を伴う場合は、迷わず早急に医療機関を受診してください。
  • 心電図やホルター心電図で原因を特定することが、安心への近道となります。

「脈が飛ぶ気がする」と感じたら、関内サンドウ内科医院へ

大げさかなと思っていても、一度心電図で確認しておくことが安心につながります。関内サンドウ内科医院では、問診・心電図検査をもとに症状を丁寧に評価します。検査の結果、より詳しい精査が必要な場合は、循環器専門医へ適切にご紹介しますのでご安心ください

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