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喘息治療に欠かせない吸入指導|専門医による丁寧なサポートで安心の治療を

[2025.10.01]

喘息の吸入指導:安心して治療を続けるために

喘息の治療において、吸入薬は発作を予防し、症状をコントロールするための中心的な役割を担います。
でも、ただ薬を吸うだけでは十分な効果が出ないことがあります。正しい方法で吸入できていないと、薬が気管支の奥まで届かず効き目が弱まってしまうのです。

当院では、患者さん一人ひとりが安心して治療を続けられるように、丁寧な吸入指導に力を入れています。副院長は喘息専門医であり、学会の講習会でも吸入指導のセッションを担当してきました。経験豊富なスタッフとともに、質の高い医療を提供しています。

なぜ吸入指導が重要?〜7割が間違える吸入方法〜

実は世界中の研究で、吸入薬を使っている患者さんのうち、約7割の方が何かしらの間違いをしていることがわかっています。

例えば:

  • エアゾールタイプ(フルティフォームなど)では「薬を出すタイミングと吸うタイミングが合わない」

  • ドライパウダータイプ(レルベア、シムビコートなど)では「吸い込みが弱い・速すぎる」「吸ったあと息を止めない」

こうした“ちょっとしたズレ”が、薬の効果を下げたり、副作用を招く原因になるのです。

よくある吸入の疑問と解決方法(Q&A)

吸入のやり方が少し違っているだけで、症状が落ち着きにくくなったり、声がかれる・口内炎ができるなどの副作用が出やすくなることがあります。だからこそ「自分はちゃんとできているかな?」という日常の疑問をその場で解消することがとても大切です。

吸入治療を続ける中で、多くの患者さんが様々な疑問や悩みを抱えています。ここでは、よくある質問とその解決策をご紹介します。

Q1. 吸入の際に、どうしてもむせてしまいます。

A1. 吸い込むスピードが速すぎたり、タイミングがずれたりすると、むせやすくなります。特にエアゾールタイプの場合は、焦らずゆっくりと深く吸い込むのがコツです。それでも改善しない場合は、吸入補助器具(スペーサー)を使用することで、薬剤の吸入がスムーズになり、むせにくくなります。

Q2. 薬がちゃんと吸えているか実感がなく、不安です。

A2. ドライパウダータイプの吸入器の中には、吸入時に音が鳴るものや、カウンターが動くものがあります。まずは、それらのサインを確認しましょう。また、当院では練習用デバイスを使って「正しく吸えた感覚」を掴んでいただく指導を行っていますので、ご安心ください。

Q3. つい吸入を忘れてしまいます。どうすれば良いですか?

A3. 毎日の生活習慣と結びつけるのが効果的です。「朝の歯磨きの前に吸入する」「夜寝る前に吸入する」など、自分なりのルールを決めると忘れにくくなります。スマートフォンのリマインダー機能を活用するのも良い方法です。

「吸入指導で症状が改善した実例|丁寧な指導で劇的に変わる喘息コントロール

ある患者さんは、他院で吸入薬をもらってもなかなか症状が良くなりませんでした。
詳しく確認すると、吸入の仕方に問題があることが判明。そこで当院で丁寧に指導した結果、症状が劇的に改善し、安心して生活できるようになりました。

このように、吸入指導は「薬そのもの」と同じくらい大切な治療の一部です。

まとめ|正しい吸入で安心・快適な毎日を

吸入指導が生活の質(QOL)を高める~丁寧な吸入指導がもたらす、より良い明日~

正しい吸入方法を身につけることは、喘息症状の安定化、急な発作の予防に直結します。それは、安心して学校や仕事に通い、趣味や運動を楽しむといった、質の高い日常生活(QOL)を取り戻すための第一歩です。

世界的な喘息のガイドラインでも「診察のたびに吸入方法を確認すること」が推奨されています。これは「間違えてしまうことがとても多い」から。
でも逆に言えば、正しい吸入方法を身につけるだけで、症状の安定や発作の予防につながるということです。

当院では医師・スタッフがチームでサポート

吸入指導は時間と手間がかかることや、そもそも正しい吸入方法を熟知している専門医が少ないこと、などの理由で、多くの医療機関では丁寧に行われていないのが現状です。

当院では、医師とスタッフが一丸となって、患者さんの喘息治療をチームでサポートします。吸入方法について少しでも不安や疑問があれば、どんな些細なことでも構いません。どうぞお気軽に私たちにご相談ください。あなたに寄り添い、最適な治療法を一緒に見つけていくことをお約束します。

あなたも正しく吸入できているか、一度チェックしてみませんか?

喘息治療・吸入方法のご相談はお気軽にご予約ください。

 

参考文献

  • Chest誌 (2016): 世界規模での研究で、約7割の患者さんに誤りが見られたと報告

  • Respiratory Research誌 (2018): 吸入器ごとに「重大なミス」の割合を分析

  • Respiratory Medicine誌 (2011): 吸入ミスと症状コントロールの悪化との関連を報告

  • GINA(国際喘息ガイドライン, 2024): 診察ごとの手技確認を推奨

 

  1. Sanchis J, Gich I, Pedersen S; ADMIT. Systematic review of errors in inhaler use: has patient technique improved over time? Chest. 2016;150(2):394–406.

  2. Usmani OS, Lavorini F, Marshall J, et al. Critical inhaler errors in asthma and COPD: a systematic review of impact on health outcomes. Respir Res. 2018;19(1):10.

  3. Melani AS, Bonavia M, Cilenti V, et al. Inhaler mishandling remains common in real life and is associated with reduced disease control. Respir Med. 2011;105(6):930–938.

  4. Global Initiative for Asthma (GINA). Global Strategy for Asthma Management and Prevention, 2024 Update. Available from: https://ginasthma.org/

当院では各種クレジットカード、およびPayPayでの決済が可能です。
クレジットカード:VISA、Mastercard、JCB、Diners Club、American Express、JACCS、Discover

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