「まだ花粉症?」4月の鼻水・咳はヒノキが原因!専門医の対策法
4月に入り、ようやくスギ花粉のピークを越えたとホッとしている方も多いのではないでしょうか。しかし、例年この時期になると「スギが終わったはずなのに、なぜか鼻水が止まらない」「むしろ喉のイガイガが悪化した」という患者様が急増します。
その原因の多くは、現在ピークを迎えているヒノキ花粉症です。2026年の飛散状況を踏まえ、スギとの違いや、専門医だからこそお伝えできる対策法を詳しく解説します。
ヒノキ花粉症の飛散時期とスギ花粉との違い
「花粉症=スギ」というイメージが強いですが、ヒノキもまた非常に強力なアレルゲンです。まずは、その飛散スケジュールを正しく把握しましょう。
4月がピーク!ヒノキ花粉の飛散スケジュール
関東地方(横浜周辺)において、2026年のヒノキ花粉は3月下旬から飛散が始まり、4月中旬にピークを迎えています。例年であれば5月上旬ごろまで飛散が続くため、ゴールデンウィーク明けまでは油断ができません。スギが「春の訪れ」と共に来るのに対し、ヒノキは「新生活の始まり」と共にやってくるのが特徴です。
スギ花粉症が終わったはずなのに症状が続く理由
実は、スギ花粉症患者の約7割以上が、ヒノキ花粉にも反応すると言われています。これはスギとヒノキの花粉タンパクの構造が非常に似ているためです。スギの薬を飲み終えたら入れ替わりで症状が出てきたという方は、身体がスギからヒノキへと反応対象をスイッチしている可能性が高いのです。
ヒノキ花粉症特有の症状とは?喉の違和感や咳に注意
ヒノキ花粉症は、スギに比べて呼吸器系への影響が強く出やすい傾向があります。
喉のイガイガ・痒み・喉の違和感
ヒノキ花粉はスギ花粉に比べて粒子がわずかに小さく、喉の奥まで入り込みやすい性質を持っています。そのため、鼻水よりも「喉のイガイガ感」「喉の痒み」「何かが詰まっているような違和感」を訴える方が多いのが特徴です。当院の過去のデータでも、4月は喉の不調で受診される方が最も多くなっています。
咳が止まらない花粉症喘息のリスク
花粉が気道に入り込むと、気管支が炎症を起こして「咳」が止まらなくなることがあります。これは花粉症喘息とも呼ばれ、放置すると本格的な気管支喘息へ移行するリスクがあります。特に夜間や明け方に咳が出る、階段の上り下りで息苦しいといった症状がある場合は、早急に呼吸器内科での診断が必要です。
ヒノキ花粉症の検査と診断方法|何科を受診すべきか
自己判断で市販薬を飲み続けるよりも、まずは原因を特定することが、最短の解決策になります。
アレルギー検査(View39)で原因を特定する
当院では、一度の採血で39項目ものアレルゲンを確認できるView39検査を実施しています。ヒノキだけでなく、この時期に飛散が始まるイネ科や、黄砂、PM2.5、あるいはハウスダストの影響がないかを客観的な数値で判断します。原因が特定できれば、対策の優先順位が明確になります。
症状に合わせた診療科の選び方
症状によって受診先を使い分けるのがスマートです。新生活の疲れからくる体調不良かどうかの判断も、内科であればトータルで診ることが可能です。
| 受診すべき診療科 | 主な症状の目安 |
|---|---|
| 耳鼻咽喉科 | 鼻詰まりがひどい、鼻の中が痛い、耳の奥が痒いなど鼻や耳の症状が中心の場合。 |
| 内科・呼吸器内科 | 鼻水、鼻詰まりに加え、咳が出る、喉が痛い、体がだるい、息苦しいなど喉・肺・全身の症状がある場合。 |
ヒノキ花粉症に効果的な治療法|スギ花粉用ゾレアとの関係は?
ヒノキ花粉症の治療には、症状に合わせた薬の使い分けが重要です。
症状に合わせた抗ヒスタミン薬と点鼻薬の調整
4月は1日の中での気温差が激しく、鼻の粘膜が過敏になりがちです。最新の抗ヒスタミン薬や局所ステロイド点鼻薬を適切に組み合わせ、炎症を抑えます。生活スタイルに合わせた処方をご提案しますので、眠気が気になる方もご安心ください。
重症スギ花粉症治療薬ゾレアのヒノキへの効果
重症スギ花粉症の治療薬として注目される「ゾレア」ですが、保険適用はあくまでスギ花粉症に限定されています。ただし、4月上旬まではスギ花粉も飛散しているため、スギ加療としてゾレアを使用している方は、その効果がヒノキの時期まで持続し、結果的に症状が緩和されるケースはあります。ヒノキ単独での適応は認められていないため、注意が必要です。
まとめ|ヒノキ花粉症を乗り切るためのポイント
ヒノキ花粉症は、新生活の疲れや寒暖差と重なり、症状が悪化しやすい傾向があります。以下のポイントを意識して過ごしましょう。
- 4月末まではマスクや眼鏡による防御を徹底する
- 喉の違和感や咳を放置せず、アレルギーを疑う
- スギ用の残薬が効かない場合は、早めに処方の見直しを行う
春を快適に過ごすために、少しでも不調を感じたらお気軽にご相談ください。
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