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鼻水

鼻水とは?

鼻水は、鼻の中の粘膜から出る液体で、空気中のホコリやウイルス、細菌などから体を守るために作られています。ふだんは無色透明でさらさらしており、私たちはそれに気づかないほど少しずつ飲み込んでいます。

しかし、風邪やアレルギーなどにより鼻の粘膜に炎症が起こると、鼻水の量が増えたり、色や粘り気が変わったりします。

鼻水には主に以下のような種類があります:

  • 透明でさらさらした鼻水

    風邪の初期やアレルギー性鼻炎でよく見られます。くしゃみや目のかゆみを伴うこともあります。
  • 粘り気のある白っぽい鼻水

    風邪が進行すると、粘りのある白い鼻水が出ることがあります。ウイルスや粘膜の炎症が関係しています。
  • 黄色や緑色の鼻水

    細菌による感染や副鼻腔炎(ふくびくうえん)でよく見られる色です。痰が混じることもあります。
  • 血の混じった鼻水

    強く鼻をかんだり、粘膜が弱っていたりすると出ることがあります。頻繁に出るようなら、念のため医師の診察を受けましょう。

また、鼻水は前に流れ出るだけでなく、のどの奥へと流れることもあります。これを「後鼻漏(こうびろう)」といい、のどの違和感や咳、痰の原因になることもあります。

鼻水は体を守るための大切な働きをしていますが、量が多かったり長く続いたりする場合は、何か病気が隠れていることがあります。

鼻水の検査

鼻水が続く場合や、色や性質に異常があるときは、原因を調べるためにいくつかの検査が行われます。主な検査内容は以下のとおりです。

【1】問診

鼻水がいつから出ているのか、どんなときに悪化するのか、どんな色・粘り気があるのか、熱や咳、目のかゆみなどの他の症状があるかを確認します。アレルギーや感染症の可能性を考えるうえで大切な情報です。

【2】鼻鏡検査(びきょうけんさ)・内視鏡検査

鼻の中を直接観察する検査です。鼻の粘膜の腫れ、膿(うみ)、ポリープ(鼻の中にできるできもの)などがないかを確認します。後鼻漏がある場合ものどの奥を観察することがあります。

【3】レントゲンやCT検査

副鼻腔炎(ちくのう症)が疑われる場合には、副鼻腔の状態を画像で調べることがあります。副鼻腔に膿がたまっているか、空気の通り道がふさがっていないかがわかります。

【4】アレルギー検査

透明な鼻水やくしゃみが長く続く場合、アレルギー性鼻炎の可能性があります。血液検査でアレルゲン(原因となる物質)を調べたり、皮膚に反応を見る検査を行います。

【5】細菌検査・ウイルス検査

膿のような鼻水が続く場合には、鼻水を採取して、どんな菌が原因かを調べることがあります。これにより、抗生物質が必要かどうかを判断できます。

これらの検査を通じて、鼻水の原因がウイルス性なのか、細菌感染なのか、あるいはアレルギーなのかを判断し、適切な治療に進むことができます。

鼻水の治療

鼻水の治療は、原因によって異なります。単なる風邪であれば自然に治ることが多いですが、感染やアレルギーが関係している場合には、それに応じた治療が必要です。

【1】風邪が原因の鼻水

ウイルスが原因の場合、基本的には対症療法(症状を和らげる治療)となります。

  • 解熱鎮痛薬:発熱やのどの痛みがある場合に使用
  • 抗ヒスタミン薬:鼻水やくしゃみを軽くする
  • 去痰薬:鼻の奥やのどにたまった粘液を出しやすくする
  • 点鼻薬:鼻の通りをよくするスプレータイプの薬

ウイルス性の風邪には抗生物質は効かないため、無理に使うことはありません。

【2】細菌感染が原因(副鼻腔炎など)

膿のような鼻水が続く場合や、副鼻腔炎(ちくのう症)が疑われる場合には、抗生物質を使用します。場合によっては長期間の治療が必要になることもあります。

  • 抗生物質:細菌を退治する薬
  • 粘膜の腫れを抑える薬や点鼻薬
  • 必要に応じて鼻洗浄(生理食塩水などで鼻を洗う)も行います
【3】アレルギーが原因の鼻水

花粉やハウスダスト、ペットの毛などが原因の場合には、アレルゲンへの対策と薬による治療が基本です。

  • 抗ヒスタミン薬:鼻水やくしゃみを軽くする
  • ステロイド点鼻薬:鼻の炎症を抑える
  • アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法):根本的にアレルギー体質を改善する治療
【4】後鼻漏(こうびろう)の治療

鼻水がのどの奥に流れ込んでしまう場合は、アレルギーや副鼻腔炎の治療を通して鼻の状態を整えることが重要です。

【5】生活での工夫
  • 部屋の加湿やこまめな換気
  • 鼻を強くかみすぎない(粘膜を傷つけるため)
  • 睡眠と栄養をしっかりとる
  • アレルゲンの除去(掃除、空気清浄機、マスクの使用など)

ご相談ください

鼻水はよくある症状ですが、長引く場合や性質がいつもと違う場合は、思わぬ病気が隠れていることもあります。「たかが鼻水」と軽く考えず、気になるときは早めにご相談ください。

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