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間質性肺炎(かんしつせいはいえん)|初期症状・検査・治療と受診の目安を専門医が解説

間質性肺炎は、肺の奥(間質)に炎症や線維化が起こり、息切れや乾いた咳が続く病気です。初期は「風邪が長引いているだけ」に見えることもありますが、徐々に進行するタイプもあるため、咳が長引く・息切れが増える場合は早めの受診が大切です。

こんな場合は医療機関を受診してください
・乾いた咳症状が2週間以上続く
・関内周辺で当日受診希望の方は総合内科・呼吸器内科の当院へ

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間質性肺炎とは

間質性肺炎とは、肺の中の「間質(かんしつ)」という部分に炎症が起きて、呼吸がしづらくなる病気です。

「間質」とは、肺の中で空気の通り道(肺胞)を支えている薄い膜のような部分で、炎症が起こると厚く硬くなり、酸素を取り込みにくくなります。

一般的な“感染性の肺炎(細菌・ウイルス)”とは異なり、感染が原因ではないことが多く、慢性的・進行性の経過をとるものが含まれます。

間質性肺炎の初期症状

初期は症状が軽く、「年齢のせいかな」「体力が落ちたかな」と見過ごされやすいことがあります。

代表的な症状は以下です。

・息切れ(最初は坂道や階段のみ→徐々に平地歩行でも苦しくなる)
・乾いた咳(からせき)が長く続く
・話すと息切れする、声がかすれる
・だるさ、食欲低下、体重減少
・胸の違和感(締めつけられる感じ)

風邪薬を使っても咳が改善しない、息切れが少しずつ強くなる、といった経過がある場合は注意が必要です。

間質性肺炎の原因とタイプ

間質性肺炎にはいくつかのタイプがあり、原因により治療方針が変わります。

・特発性間質性肺炎:原因がはっきりしないもの。中でも特発性肺線維症(IPF)は進行が速いタイプ。
・膠原病に伴うもの:関節リウマチ、全身性強皮症などの自己免疫疾患に合併。
・薬剤性:薬の副作用で肺に炎症が起こる。
・環境要因:カビ・ホコリなどで起こる過敏性肺炎など。

原因の見極めが重要なため、症状の経過だけでなく、内服薬、生活環境(住居・職場)、既往歴も丁寧に確認します。

検査・診断で何を調べる?(レントゲン/CT/呼吸機能/血液検査)

間質性肺炎は早期には胸部レントゲンで見つかりにくいこともあり、複数の検査を組み合わせて総合的に判断します。

【主な検査】

  1. 胸部レントゲン:すりガラス影、線状影などを確認。進行例では肺が縮んで見えたり、下肺野優位の異常が出ることが多いです。
  2. 胸部CT(高分解能CT):診断に最も重要。蜂の巣状変化(ハニカム変化)やすりガラス影など典型所見を評価します。
  3. 呼吸機能検査:肺活量低下など、肺が硬くなって膨らみにくい「拘束性障害」を確認します。
  4. 血液検査:KL-6、SP-D、SP-Aなどの肺の炎症マーカー/膠原病合併を調べる自己抗体検査。
  5. 動脈血ガス検査:酸素・二酸化炭素のバランスを調べ、呼吸の状態を評価します。
  6. 気管支鏡検査(必要時):確定が難しい場合、組織採取(生検)を行い病理診断を検討します。

治療(進行を抑える治療と症状を支える治療)

治療はタイプ(原因)と重症度で変わります。完全に治すことが難しい病気も多いため、進行を抑えること、生活の質(QOL)を保つことが大切です。

【特発性肺線維症(IPF)】抗線維化薬を使用します。
・ピルフェニドン(ピレスパ)
・ニンテダニブ(オフェブ)
※肺が硬くなるスピードを遅らせることが目的です。

【膠原病関連など】ステロイド(プレドニゾロン)や免疫抑制薬(タクロリムス、アザチオプリンなど)を用いることがあります。

【酸素療法(在宅酸素)】酸素が足りなくなった場合、在宅酸素療法で日常生活を支えます(携帯酸素で外出も可能です)。

【重症例】進行が速い・治療抵抗性の場合、専門施設で肺移植が検討されることもあります(適応は限られます)。

病院を受診すべき目安

次のような症状がある場合は、早めに医療機関へご相談ください。

・乾いた咳が2〜3週間以上続く
・坂道や階段で息切れしやすくなった/以前より悪化している
・微熱や強いだるさが続く
・安静時にも息苦しさがある、会話がつらい
・SpO2(酸素飽和度)が低いと言われたことがある

※胸部レントゲンが正常でも、症状の経過からCT検査が必要になる場合があります。

日常生活での注意点(感染予防・禁煙・ワクチン)

間質性肺炎では、感染(風邪・インフルエンザ・肺炎)をきっかけに悪化することがあります。日常生活では以下を意識しましょう。

・禁煙(受動喫煙も避ける)
・手洗い、マスク、人混みでの感染対策
・肺炎球菌・インフルエンザなどワクチン接種
・栄養と体力の維持(無理のない範囲で身体を動かす)

ご相談ください

間質性肺炎は、症状の変化に敏感になりながら、医師と一緒に進行を管理していく病気です。

「息切れが増えてきた」「咳が長引く」など気になる症状がある方は、早めにご相談ください。

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