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じんましん(蕁麻疹)

症状

じんましん(蕁麻疹)は、皮膚に突然かゆみの強い赤いふくらみ(膨疹:ぼうしん)ができ、数時間以内に消えるという特徴をもつ皮膚の病気です。蚊に刺されたような跡があちこちに出て、しばらくすると何もなかったように消えてしまうのが特徴です。

発疹の形や大きさはさまざまで、

  • 小さな点のようなものから、地図のように広がるものまで
  • 丸い形、線状、環状(わっか状)など
  • 体のどの部位にも出る可能性あり(顔、手足、胴体、首など)

が見られます。かゆみがとても強く、寝ている間に無意識にかきむしってしまうこともあります。

じんましんの分類(主に2つ)

【1】急性じんましん
数時間~数日でおさまるタイプで、風邪、薬、食べ物、疲れ、ストレスなどがきっかけで突然出ることが多いです。

【2】慢性じんましん
1日で消えても、毎日または週に何度もくり返し出る状態が1か月以上続くものを指します。原因がはっきりしないことも多く、体質や自律神経、免疫の乱れが関与していると考えられます。

また、物理的刺激(ひっかき、寒冷、日光、汗、圧迫など)で出る特殊型じんましんもあります。

命に関わることは少ないですが、まれに口の中やのどにむくみが起きる「血管性浮腫」をともなうと、呼吸困難になる可能性もあるため注意が必要です。

検査、診断

じんましんは、特徴的な症状があるため、診察による視診と問診だけで診断できることが多いです。特に、「かゆみのある発疹が短時間で消える」という点が大きなヒントになります。

<院長ブログ:アレルギー検査のいろいろ

1. 問診

  • いつから、どのくらい続いているか
  • どのようなときに出やすいか(食事、運動、入浴、ストレスなど)
  • 毎日出るのか、時々なのか
  • 体のどの部位に出るか
  • 他の症状(発熱、のどの違和感、呼吸苦など)はあるか
  • 薬やサプリメントを新しく使ったか
  • 家族にアレルギー体質の人がいるか

これらを総合的に確認し、じんましんのタイプや重症度を評価します。

2. 血液検査(必要に応じて)

  • アレルギー反応の指標(IgE)
  • 好酸球(こうさんきゅう)という白血球の数
  • 甲状腺の検査や自己抗体検査(慢性じんましんの場合)

※食物アレルギーが疑われる場合は、特異的IgE抗体検査(RAST)を行うこともあります。

3. プリックテストや負荷試験(専門機関で)

  • 食品や薬、運動負荷で出る場合は、原因を特定するための特殊な検査が行われることもあります。
  • ただし、じんましんの多くは原因が特定できない「特発性」です。

4. 日記をつけることも有効

症状が出た日時・場所・食事・運動・ストレスなどを記録することで、じんましんのきっかけやパターンが見えてくることがあります。

慢性的に繰り返すじんましんは、「検査しても原因がわからない」ことも多いため、症状をしっかりコントロールすることが治療の中心になります。

治療

じんましんの治療は、「かゆみと膨疹を抑えること」「再発を防ぐこと」が基本です。急性・慢性のいずれにおいても、抗ヒスタミン薬を中心とした内服薬の治療が中心となります。

薬物療法
  • 抗ヒスタミン薬(第一選択)
     かゆみの原因となる「ヒスタミン」という物質の働きをブロックします。眠気の少ないタイプが主流で、朝晩で調整可能です。
  • 抗ロイコトリエン薬
     炎症を抑える作用があり、鼻炎や喘息を合併している方に有効です。
  • H2ブロッカー、漢方薬
     補助的に使用することもあります。
  • ステロイド薬(短期間)
     急性の重症じんましんや、血管性浮腫がある場合に短期間使用されることがあります。ただし、長期使用は避けるべきです。
生活上の工夫
  • かかないように意識する(冷やすと楽になる場合も)
  • 入浴は熱すぎない温度で
  • 汗をかいたら早めに拭く・着替える
  • ストレスをためない・睡眠をしっかりとる
  • アルコールや香辛料など刺激物は控える
慢性じんましんの場合
  • 症状が長く続く場合でも、治療を継続することで大多数の方がコントロール可能です。
  • 「症状がなくなった=治った」ではなく、しばらくは薬を続けて安定を目指す「プロアクティブ治療」が推奨されます。
  • 近年では重症例に対して注射薬(オマリズマブなど)の選択肢も広がっています(専門医紹介が必要な場合あり)。

ご相談ください

じんましんは多くの場合、正しい診断と治療で改善可能な病気です。原因がはっきりしないケースでも、症状をしっかり抑える治療法があります。「突然のかゆみ」「くり返す発疹」でお困りの方は、お早めにご相談ください。症状日記の記入などもお手伝いします。

当院では各種クレジットカード、およびPayPayでの決済が可能です。
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